心酔

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一番好きな日本酒は何かと聞かれたら,やや迷う仕草を見せつつも,キッパリ鶴の友と答えるだろう.
新潟は内野,樋木酒造の鶴の友.
新潟にいた頃の我々のコミュニティでは全く当たり前のように飲っていたので,「知る人ぞ知る」なんて言葉は馴染まないが,
俗っぽくいえばそう云う銘柄.
味はやはり淡麗辛口だが,奥行きが深く,一言では表現できない.そのバランスは破綻が無く,芸術品のよう.
数年前に息子に代を任せたらしいが,先代の社長の哲学は,「地酒とはその各々の土地で飲まれるものであり,そこへ赴かなければ飲めない酒のこと」.
共感.
大きな酒蔵でないことも相まって,市内の酒屋であっても内野近辺を外れるとちょっと手に入らない.
樋木酒造全銘柄が大体年中揃うのは,内野四つ角のやしち酒店.
ここになければ酒蔵の倉庫にも無いと云われる.
ちなみに樋木酒造に直接行っても売ってはくれない.この辺りにも,「地元に潤いを与える」という哲学があると見える.

ちなみに普通酒の「上白」は晩酌用だが,キレが強くサラッとして嫌みの無いほのかな後味が残る逸品.
「上白」を飲んだあとに試していただきたいのが,吟醸酒がブレンドしてある「特撰」.
「上白」の面影を残しながらも芳醇.やや華やかさがあり,余韻を残しスッと切れる.

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Leica M3, Summaron f=3.5cm 1:3.5, SUPERIA Venus 400

十月中旬,新潟にて
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by kiyo-kz | 2008-12-04 18:49 | cat.3 : 旅の途中で
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